今年度も福音館の月刊絵本を定期購入しました!毎月発行される新作絵本のレビューをしています。
4月「いちご おおきくなーれ」作:たむらしげる
物語は、ねずみたちが白い花を見つけ、その花がいちごの実になる過程を描いています。
最初は緑色の実を見つけますが、苦くて食べられません。
ねずみたちは「はーやく おおきくなーれ」「はーやく あかーくなーれ」と願いながら、いちごの成長を楽しみに待ち続けます。最後に、いちごが大きく赤く熟してみんなでおいしく食べるというストーリーです。
子どもの反応
たむらしげるさんの優しいタッチのイラストが素敵な絵本です。
息子は、大きく赤くなるいちごだけに注目するのではなく、イラストの中にちりばめられたそのほかの虫や動物の絵にも細かに気が付き、教えてくれます。「あ!!てんとうむし!」と各ページにいるてんとう虫探しに夢中になる日も。
物語の最後は、大きくなったいちごを「パクっ!」と食べる息子。ついでに読み聞かせている私にもおすそ分けしてくれます。
「いちご」が出てくるそのほかの絵本
いちご 作:平山和子
「いちご」の絵本というと、こちらを思い出す方も多いのではないでしょうか。寒い冬から物語が始まり、少しずつ暖かくなり「いちご」の花が咲いて、実っていく…そんな姿を丁寧に描いた絵本です。
どこへいったの?いちごちゃん 作:のしさやか
真っ赤に熟し、みんなと一緒に畑を出発したいちごちゃん。
ケーキ屋さんに到着し、好奇心旺盛ないちごちゃんはこっそりひとりで探検に出かけます。
いちごちゃんがいないことに気づいたみんなはあちこち探しまわりますが、なかなかみつかりません。
各ページでいちごちゃんを探すのも楽しく、まちがいなくケーキが食べたくなるスイーツ絵本です
作者:たむらしげる
1949年、東京都生まれ。絵本に『おばけのコンサート』『かたつむりタクシー』『ごろんご ゆきだるま』『たべたのだーれだ?』『ねじまきバス』(以上、福音館書店)など多数。漫画に『結晶星』(青林工藝舎)など、画集に『たむらしげる作品集』(玄光社)がある。画文集『メタフィジカル・ナイツ』(架空社)で小学館絵画賞、映像作品『銀河の魚』(SME・ビジュアルワークス)で毎日映画コンクール大藤信郎賞、『クジラの跳躍』(バンダイナムコフィルムワークス)で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞などを受賞。2018年、絵本『よるのおと』(偕成社)で産経児童出版文化賞大賞を受賞。福音館の月刊絵本
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