保育園・幼稚園の入園シーズンになりましたね。入園をきっかけに職場復帰される方も多いのではないでしょうか。新しい生活を前に…
- 「上手く保育園に馴染めるかな?泣いたりしないかな」
- 「風邪や流行性の感染症をもらってこないか心配」
- 「子供が風邪をひいたら、仕事の調整をどうやってしていこう…」
こういった悩みが出てきますよね。筆者も、1歳で子どもを保育園に通わせ始めた時は、頻繁に仕事を休んでいた記憶がよみがえります。いわゆる「保育園の洗礼」ですね。
本記事では、極力保育園から風邪や感染症をもらわないために実際に行っていた感染対策を紹介したいと思います。
まずは病原菌を自宅に持ち込ませないこと
どうして風邪をひくのかと言えば、原因となるウィルス・細菌と接触し、それが体内に入り込んでしまうため。大人なら手洗いうがい、マスクなど基本的な感染対策ができますが、小さな子どもは色んな物に触ったり、口に入れたり…
お迎えに行けば、鼻水が出てる子も多く、子ども同士くっついて遊んでいる我が子を見ると、「なるほど頻繁に風邪をひくものだな」と思ったものです。
とはいえ、保育園に通わせないわけにもいかず、いかにして子どもを風邪から守るか、という事で実践してきた対策を紹介していきたいと思います。
つらい保育園の洗礼!感染対策の実例を5つ紹介
1.帰宅後の手洗いうがい+足洗い 理想はお風呂に入ってしまう
未満児さんのクラスであれば、裸足で過ごす保育園もあるのではないでしょうか。砂や埃などの物理的な汚れも多く付いているので、手洗いと足洗いはセットで行うことをおススメします。
ただし、ウィルスは目に見えないもの。顔や洋服についている可能性も十分ありえます。帰宅した子どもが、ウィルスの付いた服で家中を動き回るかもしれないし、顔についたウィルスが夕食のタイミングで鼻や口から入るかも…
と思うと、帰宅したらまずお風呂に入り、きれいさっぱりウィルスも埃も落としてしまう。その方が親も子も、ウィルスに触れているかもしれない時間が短くなり、結果として風邪をひきにくくなります。実際に我が家でも、保育園に入園して以来、帰宅したらまずお風呂に直行するよう心がけています。
2.やり忘れはない?予防接種
生後2か月から始まる予防接種。同時接種が可能なものがあったり、数か月空けて複数回の摂取が必要なワクチンもあったりと、定期の予防接種は複雑なスケージュールです。大半の予防接種が1歳までに終わりますが、1歳半や3歳で接種が必要なワクチンもあります。
また、季節性のインフルエンザや新型コロナウィルスに対する任意接種のワクチンもあります。感染を防ぐ、というよりは重症化を防ぐことで結果として保育園を休まなければならない期間が必要以上に長くならない、というメリットがあります。
入園前にぜひ一度母子手帳を確認し、接種のやり忘れがないか確認をしてみてください。
3.生活習慣を整える
体の免疫を整えるために、十分な睡眠時間とバランスのよい食事は大切。
子どもの睡眠については”1-2歳児は11-14時間、3-5歳児は10-13時間の睡眠時間を確保することを推奨。”と厚生労働省 第2回 健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会(R5.10.2)で示されました。
ちなみに我が家の2歳児は、20時半就寝・6時半起床+昼寝2時間の計12時間睡眠です。20時半就寝は、働く親にとってはなかなかのハードスケジュールですが、寝る子は育つ精神で頑張っています。
また、土日は睡眠スケジュールが崩れやすくなりますが、平日の健康のためにも、意識的に睡眠を確保したいところ。できる限り子どものルーティンを崩さないように大人がサポートしたい部分です。
4.延長保育前のお迎えを意識する
延長保育の時間になると、どうしても他学年との合同保育になりがち。他学年との交流は、子どもの遊びや言語発達において刺激となり、ポジティブな面も多くあります。一方で、「感染」という観点からみると、他学年で流行っている風邪や感染症をもらう機会が増えるのです。
そのため、合同保育が始まる時間前のお迎えが鍵になります。仕事の就業時間や残業の様子によっては難しい部分もありますが、パートナーとの協力や、ファミリーサポート・ベビーシッターなどの活用で、早めのお迎えを意識したいです。
5.風邪のひき始め。鼻水が出始めたらコレ!
上記の感染対策をしっかり実行していても、風邪を完全に防ぐのはなかなか難しいところ。子どもの風邪のひき始めというと、透明な鼻水がダラダラと出てくる場合が多いです。
滝のように流れる鼻水から始まり、数日のうちに熱を出して咳をするようになり…というパターンを何度か経験しました。流れ出る鼻水をそのままにしていると、症状がどんどん悪化していきます。
鼻水をかむことがまだ難しい年代の子であれば、鼻水吸引器が有効です。こまめに鼻水を吸い出し、ウィルスの排出を促すことと、症状が悪化しないように暖かく過ごすことが回復への近道です。
家族内の感染対策
子どもが風邪をひいた時、看病する大人まで風邪をもらってしまうと家庭内は地獄絵図そのもの。体調不良のまま子どもの相手をしつつ、完全回復前に仕事に従事しなければならないのは、なかなかにしんどい日々です。我が家では、以下のルールを徹底しています。
- 子どもの食べ残しは絶対に食べない
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「もったいない精神」から、ついやりがちです。でも、唾液感染を防ぐためには日ごろから、子どもの食べ残しは口にしない方が賢明です
- 風邪をひき始めの子と寝るときは、マスクをする
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咳が出始めた子どもと添い寝すると、必ずと言っていいほど顔面から咳を浴びませんか?そうして風邪をもらうのです…
「まだ熱が出てないから大丈夫…」と油断せず、風邪の初期段階からマスクをして飛沫を浴びないことが大切です - オムツ交換の後はしっかり手洗い
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下痢症状がある時には特に注意したいところ。熱が下がっても1週間は便中にウィルスが排出されます。
- タオルの共有はしない
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帰宅後に手を洗う洗面所のタオルは、共有しない方が賢明。綺麗に落としきれなかったウィルスがタオルに付着し、その後に使う人の手にウィルスが付着することも。
それでも風邪をひいてしまったら…
ここまでの対策を実行すると、風邪や感染症にかかる機会はグッと減るものの、完全には防ぎきれないのが「保育園の洗礼」です。
いざ小児科に受診しようとしても、休診日だったり予約が取れないこともあります。万一に備え、サブのかかりつけ小児科や予約不要の小児科を探しておくことも必要です。地域によっては、オンライン診療ができる小児科もあるため、会員登録だけでも済ませておくと、いざという時とても助かります。
また子どもが保育園を休む場合、仕事の調整も必要ですね。パートナーと協力して仕事を休むこともあれば、病児保育などの利用もあるでしょう。地域の病児保育対応施設を事前に調べ、利用登録のみでも済ませておけばいざという時の利用もスムーズですね。
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